ブックタイトルJA長生「ちょうせい」vol.489

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概要

JA長生の広報誌「ちょうせい」

6Vol.489おいしいお米農業に従事される皆さまに知っておいていただきたい情報。長生農業事務所改良普及課インフォメーションみみよりあぐり情報来年に向けた収穫後の管理作業収穫が終わっても秋から冬にかけて土づくりや病害虫・雑草等の対策をしっかり行いましょう。●土づくり稲わらは、地力の源となる腐植となりますが、燃やすと無機物となってしまうため、燃やさずにすき込んで土づくりに活用します。すき込むことで長雨や台風等による排水路や水路への流れ込み防止になるほか、漏生籾の防止対策につながるので早めに行いましょう。稲わらは、土壌中の微生物により分解されます。微生物の活動は地温が下がると低下するため、遅くとも10月中旬頃までに耕耘します。耕深は腐熟促進のため5?10cmの浅耕とします。今年は倒伏が多く発生しました。倒伏軽減の対策として、中干しを徹底するほか、ケイ酸資材を活用してがっしりとした稲体づくりをします(表1)。その他、毎年倒伏が発生している圃場では「ふさこがね」等の品種に見直しをする他、倒伏軽減剤の使用も検討しましょう(表2)。●スクミリンゴガイ対策スクミリンゴガイは、水路や水田の比較的浅い土壌中(6cm程度)で越冬します。冬期の耕耘で貝を破砕し、寒気にさらすことで殺貝することができます。ただし、湛水状態では、死亡率が低いので十分落水してから実施することが基本です。多発田では厳冬期(1月末?2月上旬)に数回細かくロータリー耕起します。●雑草対策オモダカ、クログワイなどの多年生雑草は、9月上旬から10月上旬に塊茎をつくるため、秋期防除が重要です。また、畦畔から侵入するアシカキ、キシュウスズメノヒエ、イボクサなどのほふく性雑草も、一発除草剤では効果が得にくいため、同様に秋期防除を行います。これら雑草の多発圃場では稲刈り後すぐ、まだ葉色が緑色のうちに(遅くとも10月中旬まで)非選択性除草剤であるラウンドアップマックスロード(10 aあたり薬量500?1000ml・希釈水量50? 1 00l)を散布します。散布はすき込み前に行い、湛水状態では十分効果が得られませんので落水してから行ってください。また、散布後少なくとも10日間はすき込みを行わないようにします。ただし、これらの対策だけでは多年生雑草の防除は難しいため、春からの体系防除を併せて行い、密度を少しずつ下げていきます。表1主なケイ酸資材商品名ケイカル農力アップ10aあたり施用量100~200kg60kg特徴ケイ酸カルシウムを主体とした土づくり資材ケイ酸のほか、鉄・マンガン等の微量要素を含有表2主な倒伏軽減剤商品名ロミカ粒剤スマレクト粒剤使用時期出穂25~10日前まで出穂20~7日前まで使用方法湛水散布(1回)湛水散布(1回)使用量2~3kg2~3kg