ブックタイトルJA長生「ちょうせい」vol.487

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概要

JA長生の広報誌「ちょうせい」

Vol .487 6おいしいお米農業に従事される皆さまに知っておいていただきたい情報。長生農業事務所改良普及課インフォメーションみみよりあぐり情報収穫前の管理について いよいよ収穫が間近となりました。おいしい米作りのポイントは登熟後半まで根を生かし、適期収穫で、適切な乾燥をすることです。●登熟期間の水管理について 出穂後は米の品質を決める重要な時期で、登熟期の水不足は乳白米等の未熟粒の発生による品質低下につながります。そのため、出穂後2週間は、田面に水が常時ひたひた程度にあるような湛水管理をします(図1参照)。この管理は自然由来のカドミウムの吸収を抑えるためにも必要な技術です。出穂3週間後からは間断かんがいを行い、根の活力を維持し、米粒の充実を図ります。早期落水はなるべく行わないようにします。 なお、今年は渇水が予想されるため、かけ流し防止や漏水防止を徹底して用水を大切に使いましょう。●収穫適期の判定について 早刈りし過ぎると粒の充実が悪く、青米や未熟粒が多くなります。一方、遅刈りになると玄米の光沢が悪くなり、籾の水分が低く立毛中でも胴割れが発生しやすくなります。 品種ごとの出穂後登熟期間は、「ふさおとめ」で33日前後、「ふさこがね」で37日前後、「コシヒカリ」で35?40日を目安にします。 しかし、実際はその年の天候や生育状況により変動するので、帯緑色籾の割合をみて判断します。帯緑色籾とは完熟籾に対して籾に少しでも緑色部分があるものをいいます。その割合が15%以下になった時が収穫適期です(図2参照)。●収穫・乾燥・調製について コンバイン・乾燥機・籾摺機は使用する前にゆとりを持って整備点検をしておきます。これらの機械が使用中に故障すると修理に大変な労力・時間が必要になります。 収穫作業は雨で濡れている時や露のある時間を避けて行います。また収穫した籾を3時間以上炎天下におくと品質が低下するので収穫後は速やかに乾燥します。 高温による急速な乾燥や過乾燥は胴割れ米を発生させ、品質・食味を低下させます。、仕上がり水分は14.5%?15%とします。 また籾摺りは乾燥後、穀温が高い状態で行うと肌ずれや胴割れ米を生じます。十分冷ましてから行うようにします。選別には1.8㎜以上の網目を使いましょう。図1 水稲の水管理(コシヒカリの場合) 出展:千葉県HPより引用図2 帯緑色籾の見分け方※少しでも緑色の部分があれば、帯緑色籾として数えます。下4月5月6月7月8月9月上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中深水浅水 中干し 浅水 間断潅漑 落水分げつ促進移植期活着期幼穂形成期出穂期3週間2週間