ブックタイトルJA長生「ちょうせい」vol.477

概要

JA長生の広報誌「ちょうせい」

7 はたけの話サツマイモの貯蔵■貯蔵の目的　サツマイモはほぼ周年にわたって出荷され、産地では、出荷時期や経営規模に応じて様々な貯蔵方法がとられています。　貯蔵には出荷時期の調整に加え、別の目的があります。サツマイモは、品種による差はありますが、収穫直後はあまり甘くありません。これは、芋に蓄えられた物質のうち、デンプンの比率が高く、糖が少ないためで、焼き芋にすると粉っぽい食感になります。そこで、デンプンが貯蔵によって糖に変わる性質を利用して、甘くすることがもう一つの目的です。■貯蔵の方法　サツマイモは、13?16℃でおよそ２か月貯蔵すると、焼き芋に適した甘さになります。温度は低すぎても障害が出ます。貯蔵はこの温度が保てる場所で行います。　ここでは、ハウスを使った簡易な貯蔵法を紹介します。ハウスは屋根から裾近くまで遮光資材で覆い、中に発泡スチロール板（35㎜厚を二枚重ね）で枠を組み、芋を入れたコンテナを積み上げ、上部に15㎝程度の空間を残し、不織布、保温資材（ワラなど）、ブルーシートの順に被覆します。ブルーシートは使い古したものを使うと結露しにくくなります。また、温度計をいくつか設置して、内部の温度を見ながら、保温資材を追加するなどの調整を行えば２月頃まで貯蔵が可能です。■「べにはるか」について　最近栽培が増えている「べにはるか」は甘みが強く、ねっとりした食感が特徴ですが、収穫直後に食べると、貯蔵したものに比べて甘みがかなり劣ります。直売所などで収穫直後に販売されているものを見かけますが、甘いというイメージで買ったお客様は、次は買わないかも知れません。県では最低１か月以上の貯蔵を推奨しています。適切な貯蔵を行い、品種の特性をいかした販売を心がけましょう。Vol .477 営農新着便　本年度も春肥料・水稲農薬の予約注文の時期となりました。　JAでは予約購買制度により予約の肥料農薬価格をお求めやすい価格にてご提供いたします。　この機会にご注文いただけますようにご協力をお願いいたします。　なお、肥料価格については昨年同様に年内引取価格が一番安く購入いただけますので、コスト削減のためにもお勧めいたします。　農薬の配達は年明けの2～3月頃を予定しています。※配布の「平成28年度春肥料・水稲農薬ガイドブック」を参考に、お早めにご注文ください。ご予約申込み期限：平成27年10月15日?ご予約お問い合せ：各支所指導経済課　年間2本価格体系の中で、春肥（平成27年11月～平成28年5月）の価格交渉が行われました。メーカー側からは、値上要求がありましたが、厳しい農業情勢をふまえ、価格抑制を強く求めました。窒素質・リン酸は国際的な需給のひっ迫と円安の影響から値上げとなりました。加里質は積極的な生産拡大に取り組んでいることから需給緩和が期待できるため、円安の影響はあるものの値下げとなりました。有機質は、動物質有機原料の一部で値上げがあるものの、植物質有機原料は据置きとしました。以上の結果から、高度化成一般品では、為替の円安の影響により若干の値上げせざるを得ない状況となりました。なお、肥料成分により変動額がかわりますので、詳しくは各支所指導経済課にお問い合せください。組合員各位には、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。　なお、ＪＡ長生としましては、28年度春肥料予約注文書価格について前期対比据え置き価格といたしましたのでこの機会にご注文いただけますようお願いいたします。※年間2本価格体系…秋肥期間（平成27年6月～10月）・春肥期間（平成27年11月～平成28年5月）平成28年度春肥料・水稲農薬のご注文はお早めに肥料価格が11月より改定となります。