ブックタイトルJA長生「ちょうせい」vol.477

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概要

JA長生の広報誌「ちょうせい」

6おいしいお米農業に従事される皆さまに知っておいていただきたい情報長生農業事務所改良普及課インフォメーションみみよりあぐり情報収穫後の管理作業について 稲刈り作業も無事に終わり、ほっと一息のところだと思います。しかし、来年の稲作りはすでに始まっています。次のポイントを確認して来年度に備えましょう。●収穫後の稲わらや株の処理 稲わらは土壌中の微生物により分解されるので、すき込まないと十分に分解されません。また、秋は稲わらが長雨や台風等により排水路や水路に流れ込みが起こりやすいので、早めに耕起を行いましょう。なお、微生物の活動は地温が下がるに従って低下するため、遅くとも10月中旬までに行います。耕起は作業能率や腐熟促進等を考慮して5?10㎝ の浅耕とします。●土壌改良資材の投入 水稲はケイ酸植物といわれ、一作で10a当たり約100㎏ のケイ酸を吸収します。用水や稲わらからの供給を差し引いても、ケイ酸資材を早春までに施用することが望ましいです(表参照)。ケイ酸は茎や葉を丈夫にする効果があるので、倒伏や病害虫に強くなるとともに、登熟の向上にもつながります。●難防除雑草対策 今年もオモダカ、クログワイなどの多年生雑草や、畦畔から侵入するアシカキなどのほふく性雑草の発生に苦慮している水田が多くみられました。これら雑草の多発圃場では稲刈り後すぐ、まだ葉色が緑色のうちに(遅くとも10月中旬まで)にラウンドアップマックスロードなどの非選択性除草剤を散布します。散布はすき込み前に行い、湛水状態では十分効果が得られませんので落水してから行ってください。また、散布後少なくとも10 日間はすき込みを行わないようにします。 多年生雑草は、9月上旬?10月上旬に繁殖器官をつくるため、秋期防除を行うことが重要です。●ジャンボタニシ防除 ジャンボタニシの生息範囲が徐々に広がっています。ジャンボタニシを減らす方法として、冬期の耕起で貝を破砕し、寒気にさらして駆除する方法があります。湛水状態では、死亡率が低いので十分落水してから実施することが基本です。特に多発田では厳冬期(1月末?2月上旬)に数回細かくロータリー耕起します。1回の耕起で80%の密度低下が期待できます。 その他、今年の稲の状況(茎数、草丈、葉色、倒伏程度、収量等)を振り返り、肥培管理(施肥量や施肥時期)や病害虫防除(いもち病や斑点米カメムシ類等)、水管理(中干しの実施等)が適切であったかを検討し、来年度の栽培に役立てましょう。Vol .477表)主なケイ酸資材商品名ケイカル農力アップ10aあたり施用量100~200㎏60㎏特徴ケイ酸カルシウムを主体とした土づくり資材ケイ酸のほか鉄・マンガン等の微量要素を含有