ブックタイトルJA長生「ちょうせい」vol.474

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概要

JA長生の広報誌「ちょうせい」

6Vol.474おいしいお米農業に従事される皆さまに知っておいていただきたい情報長生農業事務所改良普及課インフォメーションみみよりあぐり情報生育診断とカメムシについて●生育診断稲の幼穂長が1mmとなる、幼穂形成期に草丈や茎数などを調べることで生育診断を行いましょう。幼穂形成期における各品種の生育目標値は表1を参考にしてください。目標値と比較して、茎数が少ない、または葉色が淡い場合には、早めに追肥を行います。反対に茎数が多い、または葉色が濃い場合には施用時期は変えずに施用量を減らします。追肥の適期は「コシヒカリ」と「ふさこがね」では出穂前18日(幼穂長10mm)、「ふさおとめ」では出穂前25日(幼穂形成期)?出穂前18日(幼穂長1mm?10mm)となります。●カメムシについて出穂期から問題になる害虫にカメムシがいます。体長10mm?15mm程度の大型の種(ホソハリカメムシ:写真1、クモヘリカメムシ:写真2)と5mm?6mm程度の小型の種(アカスジカスミカメ:写真3)がいます。●斑点米の発生について越冬したカメムシ類の成虫は、出穂後の水田へ飛来し、交尾産卵します。主としてふ化した幼虫が乳熟期から糊熟期にかけて籾を吸汁加害することで斑点米が発生します。●草刈りの時期出穂期前後の草刈りはカメムシ類を水田の中に追い込んでしまいます。そのため、定期的な草刈りが必要です。畦畔雑草は出穂15日前までに刈りましょう。●農薬の散布カメムシの「卵」には農薬の効果がありません。穂揃期(成虫が多い時)、及び穂揃期の10日後くらい(幼虫が多い時)に散布を行いましょう。また、散布時間帯はカメムシ類が稲穂の上にいる朝や夕方が効果的です。ただし、他の水田への飛散に注意して散布しましょう。写真2クモヘリカメムシ写真3アカスジカスミカメ品種名茎数(本/m2)草丈(cm)葉色(カラースケール値)コシヒカリふさおとめふさこがね430~560520~620450~50070未満55以下60~65以下3.5~445写真1ホソハリカメムシ表1各品種における生育目標値