ブックタイトルJA長生「ちょうせい」vol.473

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概要

JA長生の広報誌「ちょうせい」

7 Vol .473 はたけの話ねぎ定植時期の管理について 秋冬ねぎは11月?3月に収穫する作型です。チェーンポット稚苗定植やセルトレー苗定植の場合、年内収穫では5月中旬?6月上旬に、年明収穫では6月中旬?下旬に定植を行います。■病害虫防除 定植直後のねぎはまだ小さいため虫(アザミウマ、ハモグリバエ、タネバエ等)による食害の影響を受けやすく、生育が停滞してしまうことがあります。定植前から定植時に薬剤を灌注し、生育初期の病害虫防除を徹底しましょう。表1はねぎ定植時期に灌注登録のある薬剤の一例です(5月現在)。 「スタークル顆粒水溶剤」の場合、定植前日、または当日に灌水を兼ねて50倍希釈液を苗1 箱(30×60㎝)当り0.5Lを灌注します。■除草管理 順調な初期生育には定植後の除草作業も重要です。除草を兼ねて中耕作業を適時に行いましょう。表2のような除草剤を使用することで雑草の発芽を抑え、除草作業を軽労化することができます。※農薬使用時はラベルを確認し、使用方法や登録事項を厳守してください。表1 ねぎ定植で灌注登録のある薬剤(平成27年5月1日現在)農薬名適用病害虫使用時期希釈倍数灌注回数苗1箱(約30×60cm)当り灌注量殺虫剤殺菌剤スタークル顆粒水溶剤定植前日~定植時定植前日~定植時育苗期後半~定植当日定植前定植前定植直前50倍200倍200倍500倍250倍100倍0.5L0.5L0.5L0.5L1L1L1回以内1回以内1回以内1回以内1回以内1回以内アザミウマ類、ハモグリバエ類、タネバエ、シロイチモジヨトウ、ネギコガアザミウマ類、ネギハモグリバエハモグリバエ類萎凋病小菌核腐敗病小菌核腐敗病アドマイヤーフロアブルプレバソンフロアブル5トリフミン水和剤ベンレート水和剤トップジンM水和剤表2 雑草の発芽を抑制する除草剤(平成27年5月1日現在)農薬名ゴーゴーサン乳剤一年生雑草200~300mL/10aトレファノサイド乳剤一年生雑草(ツユクサ科、カヤツリグサ科、キク科、アブラナ科を除く) 200~300mL/10a定植後(雑草発生前)但し定植10日後まで定植後雑草発生前 但し収穫30日前まで1回以内2回以内70~100L/10a100L/10a適用雑草使用量使用時期使用回数散布液量営農新着便肥料価格を7月より改定します。 年間二本価格体系の中で、秋肥(平成27年6月~10月)の価格交渉が終わり、価格が決定いたしました。結論から言うと、前期対比で指標となる高度化成の一般品目、有機化成、燐酸、加里質の値上げ、また、国産窒素質の値下げが仕入れベースで6月より実施される結果となりました。なお、当組合といたしましては、供給ベースでは7月より改定することといたしました。このことに付きまして何卒ご理解賜りますようお願いいたします。 なお仕入れ交渉の経過等は以下の通りです。交渉をめぐる情勢 価格交渉は、米価の下落など農業を取り巻く情勢がかつてない厳しさにあるなか、海外原料は急激な円安から大幅な上昇が避けられない状況であること、その一方で原油市況の急落を受けて国産窒素質の原料や複合肥料の製造諸経費の低下が見込まれていることから、全農から肥料メーカー各社に対しては、この値下がり要因を最大限折り込むことにより肥料価格の上昇を極力抑制することを求めました。交渉の経過と結果 窒素質の国産尿素は物流費に限定した値上げ要求があったものの原燃料コストの低下は明らかであり交渉した結果、輸入尿素より値下げ、硫安についても連動して値下げとなりました。また、製造諸経費も値下げとなりました。 海外原料については、円安による影響は避けられないものの、直近の国際市況を最大限反映し、値上げ幅を抑制しましたが、加里質については世界的な需給ひっ迫により大幅な値上げとなりました。 以上の経過により前述のとおり高度化成一般では前期(26年春肥)価格対比1.8%(概算値)の値上げ、窒素質では価格対比4%(概算値)の値下げとなりました。 今後、主原料を輸入に依存する国内肥料価格は、為替の影響を受けやすく将来的にも海外肥料原価の上昇基調が続くと予想されるため、系統農協の取り組みとして施肥コスト抑制銘柄・省力型施肥技術・土壌分析診断等の技術普及、拡大を目指していきます。 組合員各位には、農産物価格が低迷する中、大変申し訳ありませんが、以上ご理解賜り、当面必要な肥料については、早期にご注文いただきますようお願い申し上げます。