ブックタイトルJA長生「ちょうせい」vol.472

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概要

JA長生の広報誌「ちょうせい」

おいしいお米農業に従事される皆さまに知っておいていただきたい情報。長生農業事務所改良普及課インフォメーションみみよりあぐり情報これからの水管理●除草剤散布時 田面が均平であることが、除草剤の効果を安定させるポイントです。除草剤の散布時は田面全体が見えなくなる程度の水深とし、散布後も3?4日は水深を保つようにします。特にジャンボ剤の場合は、拡散を促すため、通常より深めにしましょう。こまめに見まわり、畦畔や排水溝からの水漏れを防ぎましょう。●有効分げつ期 5月中旬には、日中の気温も高くなり、分げつも始まります。浅水管理で地温の上昇を図り、分げつを促進しましょう。特に生育期間の短い早生品種では5月中に有効分げつを多く確保することが重要です。●中干し 6月上旬に目標茎数が確保されたら、速やかに中干しを始めましょう。 中干しを行うと、過繁茂による倒伏や乳白米の発生など品質低下を防げます。また、土壌中に酸素が供給され、硫化水素などの有害物質の発生を抑え、根の健全な生育を促します。 中干しの基準は、田面に亀裂が入り、田面を歩いても長靴が沈まないくらいの土壌の固さを目安とします。また、梅雨入りすると十分に乾かなくなってしまうため、それまでにヒビが入るように中干しを始めてください。排水が悪いほ場は溝切りも必要となります。●中干し後 稲は出穂の約1ヵ月前から穂を作り始め、水の吸収が多くなります。しかし、常時湛水状態では、根が弱るので、かんがい水が田面全体に行き渡る程度の浅水と落水を繰り返す間断かんがいを行いましょう。●出穂期 この時期は暑くて乾燥しやすいですが、おいしいお米を作るには最後まで水分が必要です。また、田面が白く乾き、大きなヒビが入るほど乾燥すると根が傷み、その後も回復しませんので注意してください。 コンバイン収穫の都合もありますが、早期落水は避け、出来るだけ間断かんがいを続け、最後まで粒を太らせてください。(注意)低温時の水管理 幼穂形成期(出穂前25日)以降に平均気温20℃以下の低温持続が予想されるときは、冷害防止のために深水管理をして保温しましょう。幼穂形成期から出穂15日前では、湛水深10㎝程度、出穂15?8日前の冷害危険期では湛水深20㎝程度が目安になります。Vol .472 122