ブックタイトルJA長生「ちょうせい」vol.471

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概要

JA長生の広報誌「ちょうせい」

7 Vol .471 おいしいお米農業に従事される皆さまに知っておいていただきたい情報。長生農業事務所改良普及課インフォメーションみみよりあぐり情報本田準備から移植まで ―基本の見直しを―●耕起 堆肥や稲わらのすき込み及び砕土など、稲の生育に適する作土層を作るために耕起を行います。土塊と土塊が団子状にくっつくくらいに土壌水分が高いと、回転する爪が土壌を練り返してしまい、土塊が細かくなりません。そのため、降雨翌日などは避けてください。また、水が溜まっている場合は排水溝などを設けましょう。●代かき 代かきは田面の均平、漏水防止、土壌の混和などのために行います。除草剤などの効果を十分に出すために、田面を均平にしましょう。枕地は柔らかくなりやすいため、同じ場所での旋回を避けましょう。 田面の硬さを知るには、市販のゴルフボールを1mの高さより落とします。田面から±1㎝程度まで潜り込む(頭が少し出るか隠れる)くらいが移植に適した硬さとなります。 ●移植時期 本地域の移植の早限がうるち用品種では4月20日頃です。それは移植後、12.5℃以下の日が続くと、苗が褐変し活着が遅れたり、枯死してしまうためです。●移植深さ 移植の深さは3㎝ 前後にしましょう。浅すぎると転び倒伏しやすくなり、深すぎると分げつが少なくなります。移植の深さはフロートまたは、植付け爪の位置を変えて調整できます。最初に一部移植して、深さを確認及び調整してから連続作業に移りましょう。●移植本数 1株当たりの移植本数はコシヒカリで3?5本、ふさおとめやふさこがねで5?6本を目標にしましょう。本数を増やし、過繁茂になると、乳白米(シラタ)を引き起こしやすくなります。移植本数の調節は、苗の縦方向のかき取り量または、横送り回数を変えて行います。●移植後の水管理 移植後5日目くらいまでは、移植時に根が切れて弱っている苗の活着を促し、強風や低温から守るために5?7㎝ のやや深水の管理をしましょう。その後は分げつを促すために3?5㎝ の浅水管理をして、地温の上昇を図りましょう。 また、移植前後は肥料成分や除草剤等の農薬成分が田面水に多く含まれているため、畦畔などから水が漏れないように管理しましょう。●側条施肥について 最近は側条施肥が出来る田植え機も良く使われるようになりました。注意点としては、肥料の繰り出し量が肥料の種類により異なるので、作業前に調整を行いましょう。また、ほ場のスリップ率が大きいと、目標とした施肥量より多くなるので注意しましょう。