ブックタイトルJA長生「ちょうせい」vol.470

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概要

JA長生の広報誌「ちょうせい」

みみよりあぐり情報農業に従事される皆さまに知っておいていただきたい情報。長生農業事務所改良普及課インフォメーションおいしいお米ちょうせいC H O S E I - v o l . 4 7 0 6 これから育苗の時期ですが、去年は焼け症状やムレ苗が見られました。 苗半作と言われるように、育苗の出来不出来は生育に大きな影響をもたらします。健苗育成のため適切な管理を行いましょう。●浸種水温 種子消毒や浸種を行う際の温度は10?15℃にします。夕方や天候の悪い日などに開始すると夜間に温度が10℃を下回り、薬剤の効果が出にくくなったり、発芽不良の原因になります。そのため、温度を測定しましょう。●浸種期間 積算温度100℃を目標に、浸種日数は、浸種中の平均水温10℃では10?14日程度、15℃では7日程度が目安です。2?3日は水を入れ替えず、4日目以降は酸素供給と発芽抑制物質除去のために水を交換します。●催芽(芽出し) 浸種後の籾から一斉に芽を出させるため、30℃で20時間程度保ちます。 催芽終了時にハト胸(幼芽が1㎜程度)以上の籾の割合が低いと、発芽不揃いになりやすいです。この時は催芽時間を延長し、ハト胸状態にしてからは種しましょう。丈夫な苗を作ろう!●は種量 は種量については、1箱当たり乾籾で130?150g(4㎏の種籾で26?30枚)が目安です。適度な薄播きにより、病気が発生しにくい、活着のよいがっしりした苗になります。●出芽及び緑化 出芽の適温は、無加温平置き育苗時で昼20?30℃、夜10?20℃です。日数は5日間が目安です。 緑化の適温は昼20?25℃、夜10?20℃です。ただし、芽が出かけている時に強い光に当たると、緑化しなくなる白化現象が起こるため気を付けてください。 被覆資材には健苗シートやシルバーポリトウ#80などがあり、使用する被覆資材の特徴を把握し管理に活かしてください。 また、被覆資材をかけたままでは高温過湿になり、病気が発生しやすいため、ハウスや被覆資材の開閉を行いましょう。●硬化 適温は昼20?25℃、夜5?10℃です。 まずは高温と急な乾燥による焼け症状に注意してください。特にシートが接している部分で発生しやすいです。天気が良い日は外気温が低くても早めに換気しましょう。 次に、5℃以下の低温とその後の30℃以上の高温によるムレ苗に注意してください。低温時の保温や換気をしっかりと行いましょう。 育苗で大切なことは、気温や床土温度を正確に把握し管理することです。苗箱にも温度計を差し込んで、床土温度も測定しましょう。 3月、4月は温度変化が激しいため、こまめに温度計を確認しハウスや被覆資材の開閉を行いましょう。 一つ一つの作業を適切に行い、健苗育成をしましょう。