ブックタイトルJA長生「ちょうせい」vol.464

ページ
8/18

このページは ja_201409 の電子ブックに掲載されている8ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

JA長生の広報誌「ちょうせい」

みみよりあぐり情報農業に従事される皆さまに知っておいていただきたい情報。長生農業事務所改良普及課インフォメーションおいしいお米ちょうせいC H O S E I - v o l . 4 6 4 8雑草防除のポイント 「オモダカ」「クログワイ」「コウキヤガラ」等の多年生雑草は発生期間が長く、多発した場合は除草剤の体系処理(初期剤・中期剤・後期剤の組み合わせ処理)だけでは防除が困難ですので、秋耕や秋期防除などを加えた総合的な対策を何年か行うことが重要です。■刈取り後の早期の耕起 「オモダカ」「クログワイ」は稲刈り後、土中で次年度の発生源となる繁殖器官の塊茎を形成しますので、9月?10月にかけて秋耕を行い、雑草の地上部を埋没したり、茎や根を切断し塊茎の形成量を抑えます。また、塊茎は低温や乾燥に弱いので、良く乾燥する田では冬期の耕うんにより塊茎を地表面にさらすことで、塊茎量を減らす効果があります。■秋期の再生雑草には除草剤処理 薬剤による秋期防除は稲刈り後に繁殖器官を増やす多年生雑草マツバイ、ミズガヤツリ、オモダカ、セリ、クログワイに対して有効です。多年生雑草は、茎葉処理剤(ラウンドアップマックスロード、バスタ等)の散布により地上部を枯らすとともに、浸透移行性があるため、地下部の塊茎等にも効果が期待できます。また、水田にほふく茎を伸ばして畦畔から侵入するイネ科雑草(アシカキ・キシュウスズメノヒエ等)の防除にも効果的です。■雑草が残った原因は?●ほ場条件はどうか? 田が均平でなく、田の一部が水面から出ている状態では除草剤の効果9月の稲作のポイントがありません。代かきは丁寧に行い、均平で漏水のないほ場条件を整えましょう。また、生育期間中の畦畔際からの漏水がないか等の水持ち管理も重要です。●薬剤の選択はどうか? 発生する雑草に効果の高い除草剤を選択していますか。その田にどんな雑草が発生するか正しく把握し、使用する除草剤を選択しましょう。●薬剤の散布時期はどうか? 除草剤には処理適期があり、草の大きさが処理適期を超えると効果が著しく劣ります。特にノビエ等の一年生雑草では、ヒエの葉数等を確認して除草剤の散布時期を逸することなく適期処理をすることが大切です。●水管理はどうか? 水管理の良し悪しは除草効果を大きく左右します。除草剤散布時にはしっかり止水し、水の移動を避けるようにします。散布後一週間はほ場をよく見て回り、十分な湛水条件を整えるようにしましょう。図1 オモダカ、クログワイ、コウキヤガラの生活環と防除図の出典は千葉県農林水産技術会議「稲作標準技術体系」H23年3月より抜粋