ブックタイトルJA長生「ちょうせい」vol.462

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概要

JA長生の広報誌「ちょうせい」

 昨年は例年より多くの台風が発生し、10月の台風26号では管内でも被害が発生しました。本格的な台風シーズンを前に、主な事前・事後の対策についてまとめてみましたので、被害軽減のための参考にしてください。はじめに 事故防止のため、ほ場の見回りや片付け、補修等は、気象情報を十分に確認し、大雨や強風を避けて安全確保を優先して行ってください。■事前対策?溝切りや畝立て等、排水に備え管理作業を行っておく。?土のうの準備や排水路の詰まり等、点検・補修を行っておく。?施設栽培では、窓や出入り口を閉めて固定する。また、マイカ線等の増締め、施設の取り付け金具の確認、妻面の補強を行う。?強風で飛ばされるものがないように施設周辺を片付ける。?防風網の設置や土寄せを行う。?停電や断水時の対応を想定(天窓開閉、かん水、搾乳、養液システム)し、被災時に速やかに対応できるように発電機や数日分の水を事前に準備しておく。■事後対策?浸水、冠水被害を受けたほ場では速やかな排水に努める。?潮風害を受けた場合は、散水により速やかに除塩を実施する。?施設栽培では、台風通過後の急激な気温上昇に注意し、施設内の適切な温湿度管理に努める。?台風通過後に適時適切な病害虫防除を心掛ける。その際には農薬ラベルに記載された使用基準を遵守し、周辺への飛散低減対策を講ずる。?生育初期の場合は、播き直しや予備苗での植え替えを行う。終わりに 事前対策は余裕をもって、可能なことは台風シーズン前に行いましょう。 また、事後対策は、安全確保を優先し事故がないように行ってください。はたけの話台風シーズンを前に9 ちょうせいC H O S E I - v o l . 4 6 2 営農新着便■発生時期による水稲への影響●出穂期前半(7月中下旬)成虫の加害↓不稔粒、シイナ粒となり収量減●カメムシの発生がだらだらと長引く場合があるので、多発時は追加防除が必要です■防除ポイント最初の飛込み成虫退治が肝心●穂が出始めるとカメムシが水田へ侵入してくるので、出穂期までが防除のポイント●糊熟期以降(8月上旬以降)主に幼虫の加害↓斑点米となり品質低下◎防除のための薬剤①キラップ粒剤 キラップ粒剤の処理は出穂10日前から出穂期に処理するのが最も効果的です。効果が持続するので散布適期幅があります。②スタークル粒剤・豆つぶ スタークル剤の処理は出穂期に処理するのが最も効果的です。※出穂40%?50%が薬剤処理の目安です。カメムシの生態と粒剤の防除について?10 ?2 0 12 14 20 40越冬成虫7月中旬7月下旬8月上旬9月幼虫カメムシ発生時期乳熟期糊熟期出穂期出穂始収 穫散布スタークル剤持続期間適期散布適期キラップ粒剤持続期間斑点米になりやすい時期粒剤散布時の注意●3㎝程度の水を入れて止め水●10a当り粒剤は3㎏均一に散布●10a当り豆つぶは250g均一に散布●散布後7日間は入水や掛け流しはしない