ブックタイトルJA長生「ちょうせい」vol.462

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概要

JA長生の広報誌「ちょうせい」

みみよりあぐり情報農業に従事される皆さまに知っておいていただきたい情報。長生農業事務所改良普及課インフォメーションおいしいお米ちょうせいC H O S E I - v o l . 4 6 2 8●鉄コーティング直播とは 米価の下落、農業従事者の高齢化や離農が進む中、米作り作業の省力・軽労化や低コスト化は重要な課題です。 近年、水稲栽培で注目されている「鉄コーティング直播」栽培は、育苗管理を必要とせず、あらかじめ鉄と焼石膏でコーティングした種子を、前日に落水した水田ほ場の田面へ直接播種する技術です。 全国はもとより、県内でも導入が進み、平成25年度の作付は58haと年々面積が倍のペースで拡大しています。管内でも「ふさこがね」を中心に、5ha程作付され、稲作農家や営農組合の関心が高まりつつあります。●直播栽培のメリットは■省力、軽労化が図れる 移植栽培と比べ、育苗管理作業や田植え時の苗運びが不要で、作業の省力や軽労化が図れます。 農閑期にあらかじめ種子を粉衣でき、長期保存が可能で、播種作業が一人でできます。40a 当たりの実質の播種作業時間は、約30分程度です。■生産コストの低減ができる 種苗費や培土等の資材費、育苗・移お米の省力技術の紹介鉄コーティング直播で省力・軽労・低コスト化を植作業の労働費等の削減が図られ、生産コストの低減が見込まれます。小規模農家や高齢者に向けた省力、軽労化にも有効です。■鳥害や病害の発生が少ない 以前、カルパーコーティングによる直播栽培では、鳥害や雑草の多発等により、作付面積が拡大しませんでしたが、「鉄コーティング直播」では、スズメの食害の心配が少なく、種子伝染性の病害の発生も少なくなります。雑草防除は、播種同時に施用できる初中期一発除草剤等が登録されています。■作期分散と機械施設の有効利用ができる 出穂期・収穫期が移植栽培より7日?10日程度遅れるので、移植栽培と組み合わせることで、収穫期の作期分散が図れます。規模拡大に伴う育苗施設の増設は不要で、農業機械や乾燥施設等の効率的活用ができます。■複合営農の導入ができる 農地の流動化が進み、水稲大規模専業農家や集落営農組織、水稲複合経営では、春作業の労働ピークとなる水稲の育苗管理や移植作業を軽減でき、米以外の部門の充実を図ることができます。●導入上の留意点について■苗立ち率の向上と雑草防除のために、ほ場が均平である。■用排水が整備され、適期に水管理ができる。■雑草の発生が少ないほ場である。●管内での取り組み 長南町の営農組合で2haの栽培に取り組んでいる他、新米政策に対応して、稲WCS(稲発酵粗飼料)の直播の試験栽培が長生村で始まっています。専用機械による播種作業(4月18日)6月2日の生育状況