ブックタイトルJA長生「ちょうせい」vol.461

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概要

JA長生の広報誌「ちょうせい」

みみよりあぐり情報農業に従事される皆さまに知っておいていただきたい情報。長生農業事務所改良普及課インフォメーションおいしいお米ちょうせいC H O S E I - v o l . 4 6 1 8●米の食味に関係するものは 一般に米の食味は、米粒中の粗タンパク質含量が低いほど向上(図1)し、加えて「コシヒカリ」の場合は、米粒の厚い「大粒の米作り」が食べて最も美味しくなります。 このため、土質に合った肥料を適量に使用し、適正な穂数(コシヒカリ:400本前後/㎡)とし、倒伏を回避し、登熟を促すことがカギとなります。●施肥方法と食味の関係は 窒素の施用量が多いと、6月下旬から7月上旬の葉色が濃くなり、下位節間が伸長し、収穫前に倒伏しやすくなり、粗タンパク質含量が高くなります。 また、粗タンパク質含量は、低温寡照年で高く、高温多照年で低くなります。さらに食味は、穂肥の過剰施用や遅い追肥、著しい倒伏による登熟不良の場合にも劣ります。 したがって、施肥は天候や生育食味向上のための栽培方法により量や時期を調整する必要があります。特に基肥+穂肥体系では、低温寡照の年には穂肥量を減らし、分施することが重要です。●千粒重と粗タンパク質含量と食味の関係は 千粒重が重く、粒が厚い米ほど粗タンパク質含量が低くなります。このため、品種や施肥方法が同じでも千粒重が高ければ、食味が良くなります。 千粒重は幼穂形成期(出穂25日前、幼穂長1㎜ )から出穂期までの日照時間と気温の影響を受けます。 また、面積当たりの籾数が多いほど千粒重が軽くなるため、品種に応じた適正な穂数や籾数とすることが重要です。 このため、次のように今後の管理を確実に行う必要があります。●今後の管理について ①6月上旬頃から中干しを実施し、無効分げつの発生を抑制し、根の発根を促進します。②幼穂が見え始める6月中下旬頃の生育診断による適期・適量の穂肥を実施します。③出穂期前から8月中旬までの水管理により、早期落水を避けて登熟向上を図り、倒伏させない「大粒の米作り」を実施して良食味米を生産しましょう。※図の出典は千葉県農林水産技術会議「稲作標準技術体系」H23年3月より抜粋図1 精米中のタンパク質含量と食味評価図2 千粒重と粒厚の関係(品種:コシヒカリ)