ブックタイトルJA長生「ちょうせい」vol.453

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概要

JA長生の広報誌「ちょうせい」

4ちょうせいC H O S E I - v o l .453みみよりあぐり情報農業に従事される皆さまに知っておいていただきたい情報。比較的狭い畑で、誰でも成功しやすいのがサヤエンドウです。5月下旬から6月にかけて、毎日多くの若さやが収穫でき、汁の実、煮物に新鮮な味わいを提供してくれます。育て方のポイントは、?連作畑を避けること、?まきどきを誤らないこと、?冬に株が風に振り回されないよう風よけを設けること、?伸びたつるがよく絡むよう支柱を立てることです。エンドウは野菜の中で最も連作を嫌う性質があります。4?5年は作ったことのない畑を選んで栽培しまあなたもチャレンジ!家庭菜園板木技術士事務所板木利隆取りたての味が魅力のサヤエンドウしょう。種まきの適期は関東南部以西の平たん地では10月20日前後ですが、これより寒い地域では少し遅く月末ぐらいに、暖かい地域では少し早く上旬ぐらいにと差をつけます。寒い地域で早まきすると、大きく育ってから厳しい寒さに遭うため寒害を受けてしまいます。地域の慣行を調べて決めてください。サヤエンドウは茎葉がか弱く、越冬中に株が風に振り回されると、茎が折れ、枯死したりしやすいので、草丈が10?15cm以上に伸びたら、短い竹を交差させて立て、株を固定したり、畝に沿って稲わらを半折れにして下方を土に埋め、簡単な風よけを作ったり、べた掛け資材で覆ったりして、寒風から守りましょう。厳寒期を過ぎ、草丈が20cmぐらいになるころには、小さな巻きひげも出るので、早めに支柱を立て、これに絡み付くようつるを誘引してやりましょう。支柱の材料としては、細枝のたくさん付いたササや、小枝の付いた木の枝などが最良ですが、入手できない場合は、木ぐいに横竹を渡し、所々に稲わらを小束にしてつるす方法、果菜用の支柱竹を交差させて立て、横に2?3段ほどプラスチックひもを渡したり、キュウリの誘引ネット(網目15cmぐらい)を取り付けたりする方法など、いろいろ工夫してみましょう。前作に野菜を作った畑なら肥料分は多く必要ありませんが、不足気味なら越冬前に、畝に沿って軽く溝を作り、1株当たり化成肥料を大さじ1杯ぐらい、本支柱を立てた後で、畝の反対側に同量の肥料を施し、土を返して畝を形作ります。畑にじかまきした場合、発芽時に鳥害を受けることがあります。発芽して緑葉が伸び始めるまで、べた掛け資材で覆ったり、苗を育てて植え出したりして回避しましょう。ハモグリバエの幼虫の被害(絵を描いたような食害)を受けることもあります。早めに発見し農薬を散布して防ぎましょう。