ブックタイトルJA長生「ちょうせい」vol.450

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概要

JA長生の広報誌「ちょうせい」

5 ちょうせいC H O S E I - v o l . 4 5 0 秋冬ねぎ栽培は、3月?5月に播種し、5月?7月に定植、11月?3月に収穫する作型です。この作型では、夏場の欠株発生を抑えて株数を確保することが栽培のポイントになります。特に高温時期の土寄せや過剰な追肥は生育停滞のみならず欠株や病気の発生を助長します。今回は夏越し管理のポイントについて説明します。●土寄せ(削り込み) ねぎの生育適温は15?20℃で、25℃以上の高温では生育が停滞し始めます。土寄せ(削り込み)は、除草、排水促進、軟白部の確保のために重要な管理ですが、高温時期(8月)に土寄せ(削り込み)を行うと根の切断により生育停滞のみでなく、欠株発生を助長します。気温が高くなる前の土壌水分がある7月に削り込みを終え、軽く土寄せして夏を越し、秋口の涼しくなってから土寄せを再開することが理想です。なお、土寄せ(削り込み)で一度に大量の土を動かすと多くの根が切断され生育が停滞してしまいます。土寄せ(削り込み)はこまめに数回に分けて計画的に行うことが大切です。●病害防除①軟腐病:発病すると地際が腐敗し悪臭を放ちます。チッソ過多、排水不良、風雨による葉・根傷みで多発します。高温・多雨の年にも多くなります。過剰な追肥を避け、排水改善、土寄せ時の「オリゼメート粒剤」散布で予防します。②白絹病:地際に絹糸状の菌糸、褐色の菌核ができます。高温・多湿で多発するので、株元を蒸らさないように土寄せを数回に分けて行います。また、土寄せ時の「フロンサイド粉剤」、「モンカット粒剤」、「モンカットフロアブル40」の散布で予防します。  高温時期を避けた計画的な土寄せ(削り込み)、適期の病害防除を心がけ、株数を確保して高品質なねぎを収穫しましょう。はたけの話秋冬ねぎの夏越し管理について営農新着便■発生時期による水稲への影響●出穂期前半(7月中下旬)成虫の加害↓不稔粒、シイナ粒となり収量減●カメムシの発生がだらだらと長引く場合があるので、多発時は追加防除が必要です■防除ポイント最初の飛込み成虫退治が肝心●穂が出始めるとカメムシが水田へ侵入してくるので、出穂期までが防除のポイント●糊熟期以降(8月上旬以降)主に幼虫の加害↓斑点米となり品質低下◎防除のための薬剤①キラップ粒剤 キラップ粒剤の処理は出穂10日前から出穂期に処理するのが最も効果的です。効果が持続するので散布適期幅があります。②スタークル粒剤・豆つぶ スタークル剤の処理は出穂期に処理するのが最も効果的です。※出穂40%?50%が薬剤処理の目安です。カメムシの生態と粒剤の防除について?10 ?2 0 12 14 20 40越冬成虫7月中旬7月下旬8月上旬9月幼虫カメムシ発生時期乳熟期糊熟期出穂期出穂始収 穫散布スタークル剤持続期間適期散布適期キラップ粒剤持続期間斑点米になりやすい時期粒剤散布時の注意●3㎝程度の水を入れて止め水●10a当り粒剤は3㎏均一に散布●10a当り豆つぶは250g均一に散布●散布後7日間は入水や掛け流しはしない