ブックタイトルJA長生「ちょうせい」vol.450

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概要

JA長生の広報誌「ちょうせい」

ちょうせいC H O S E I - v o l . 4 5 0 4品  種表1 コシヒカリの標準的な穂肥ができる幼穂形成期の稲の姿注 ?1株当たり茎数は60株植え/坪の場合の1株平均茎数  ?群落葉色は、カラースケールを釣り竿で吊すなど、約3m離して観測するコシヒカリ430~560 23~30 3.5~4.0 70㎡当たり茎数(本) 1株当たり茎数(本) 群落葉色草丈(㎝)カラースケール値出穂前日数30日前25日前18日前穂肥適期の目安(幼穂長1㎝)幼穂の長さ0.02㎝0.1㎝1.0㎝みみよりあぐり情報農業に従事される皆さまに知っておいていただきたい情報。長生農業事務所改良普及課インフォメーションおいしいお米●大粒で良食味の「コシヒカリ」生産のための適切な穂肥 適切な穂肥施用は品質・収量の向上につながるとともに、良食米を生産する上で大切な作業です。■穂肥の施用時期が早すぎると 出穂30日前頃の穂肥は、稲株の下位節間を伸長させ、稈が弱くなり倒伏の要因となり、登熟が低下し品質が悪くなります。■穂肥の施用時期が遅すぎると 籾数を確保できず収量が減少します。また、米粒の粗タンパク質含有率が高まり、食味が低下します。 米の千粒重が高い米は粒厚が厚く大粒で良食味です。逆に千粒重の低い米は粒厚が薄く粗タンパク質含有率が高くなります。■穂肥の適期は、出穂期前18日 例年、4月20日?30日頃に移植した「コシヒカリ」は、6月25日?30日頃に幼穂形成期(出穂期25日前、幼穂長1㎜ )を迎え、7月20日?25日頃に出穂期(出穂すると思われる全茎数の40?50%が出穂した日)になります。標準的な生育(表1)をしていれば、この幼穂形成期から1週間後(出穂期前18日)の7月の第1週に幼穂長が約1㎝ となり穂肥施用時期になります。■穂肥を行うほ場の稲の主茎(1番長い茎)の幼穂長を確認する 地際から抜き取り葉を1枚ずつ剥ぎ取る、あるいは、カッターナイフで縦に割って幼穂の長さを確認します。7月の稲作のポイント ■6月下旬頃の幼穂形成期の茎数、葉色、草丈から穂肥の施用方法を判断する 「コシヒカリ」の標準的な穂肥ができる幼穂形成期の稲の姿は表1のとおりです。特に「コシヒカリ」の幼穂形成期の生育が、表1の範囲を大きく上回っている場合や、田植え後から6月までに分げつが進まず茎数が少ないほ場では、登熟期の倒伏の心配がありますので、穂肥を減らす、遅らせる、倒伏軽減剤を使うなどの対策を講じます。●斑点米カメムシ類防除のポイント!☆ ほ場周辺のイネ科雑草を除去する 稲の出穂15日前までに水田周辺の草刈りを行います。刈り遅れると集まった虫を水田に追い込んでしまいます。☆ふ化幼虫が稲の乳熟期から糊熟期に加害することで斑点米が発生します 出穂の早いものや特に遅いものは集中的に加害されるので留意します。◎薬剤散布は①穂揃期(8割以上が出穂)に飛来成虫が多いとき、また、②出穂後15日頃にふ化幼虫が多い場合に行います。 収穫間近の防除となるため、収穫前使用日数に注意し、他の作物等に飛散しないよう十分注意します。1㎝