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JA長生「ちょうせい」vol.444 page 6/16

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JA長生の広報誌「ちょうせい」

みみよりあぐり情報農業に従事される皆さまに知っておいていただきたい情報。長生農業事務所改良普及課インフォメーション6■今年の反省点は10月の果実の着色いちじくの栽培管理・収穫が一段落しました。今年の反省の下に、来年への改善点を整理しましょう。今年は、10月に入ってから収穫が止まってしまったという相談を多く受けました。例年9?10月は出荷最盛期ですが、今年は10月に入ってから果実の着色が進まずに収穫がピタッと止まったのです。この原因の一つは「光の不足」です。果実が着色するには、光が果実に直接当たってアントシアニンを発現させる必要があります。しかし、結果枝の間隔が狭く枝の込み合った樹や、結果枝の摘芯を行わずに放任的に伸ばした樹などは葉や枝に遮られ果実に光が当たらず着色不良になることがあります。今年の10月の日照時間は例年並みであったので、収穫が止まってしまった場合は「結果枝間隔」や「結果枝の摘芯位置」についての検証が必要です。■正しい結果枝の扱いを再確認いちじくの結果枝は一文字仕立ての場合は片側40?60cm間隔で配置します。この場合、結果枝の長さは100?120cm(葉枚数で20数枚程度)で摘芯を行います。若木や窒素過剰の圃場だと葉が込み合うことが多いので、特に注意が必要です。いちじくは1つの芽から葉と果実が出来るため、枝を長く、また密に取りがちですが、そのことで光が不足し、果実の着色を妨げてしまうこともあります。来年は着色不良がないよう注意して管理を行いましょう。はたけの話ちょうせいC H O S E I - v o l .444いちじく栽培?今年の反省と改善に向けて?長生管内の白子町、長生村では高齢化や担い手不足による露地野菜の栽培面積、出荷数量の減少が見られます。中でも重量野菜の玉葱の栽培作業は過酷労働を要し、販売金額の減少も見られ耕作放棄地の増加にも繋がっている状況がありました。そこで、他産地の状況と販売面を見ると年末年明けの国産に品薄が見られ高価格での販売傾向がありました。農家の収入向上への可能性と耕作放棄地の解消にも繋がると思い、冬穫りブロッコリーを提案し、昨年8名で90aでのスタートとなりました。今年の6月には栽培技術の向上、組合員の経営向上を図る目的として、長生ブロッコリー組合を設立し、新たに生産者、面積拡大の推進を訪問活動で行いました。その結果、12名で110aと拡大し2年目の取り組みをしています。今年は秋の長雨や急激な寒さによる生育停滞が見受けられ、収穫が心配されていましたが、予定通り12月中旬から年明けにかけての出荷見込みで目標数量は、1,800ケースとなっており有利販売に努めたいと思います。今後も長生ブロッコリーの生産振興・発展に寄与できるような活動をしていきたいと思っています。ブロッコリー栽培2年目を迎えて担い手通信図:樹を側面から見た様子