ja_201209

JA長生「ちょうせい」vol.440 page 5/16

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概要:
JA長生の広報誌「ちょうせい」

いちじくには多くの品種がありますが、輸送性や大きさ、食味などの点から出荷に適した品種としては「桝井ドーフィン」に定評があります。本稿でもこの品種の収穫について紹介します。■収穫のタイミングいちじくは下段から順次成熟していくために、収穫が始まると連日または隔日の収穫になります。いちじくの成熟時の肥大は急激で、収穫適期は1?2日しかありません。取り遅れには十分注意する必要があります。■収穫熟度と品質いちじく果実は成熟に伴い糖が増加し甘みを増しますが、硬度が急激に低下し、物理的な損傷を受けやすい状態になります。完熟果は糖度も高くとても美味しいものですが、裂果や腐敗果の増加といった問題点があるため、市場などへの流通には向きません。出荷を念頭に入れた収穫の適熟期は写真1にあるように7?8分の色回りのものを収穫しましょう。■7?8分の色回りとは?果実に走る紫色のラインが根元から先端まで到達し、先端に若干割れが入るか入らないかくらいの状態になった果実です。また、軸の基部の果実の柔らかさは耳たぶ程度で、あまり硬過ぎず、柔らかくなり過ぎない程度の時期に収穫する必要があります。はたけの話いちじく栽培について?果実の収穫と特徴?営農新着便5 C H O S E I - v o l .440ちょうせい写真1:出荷に適した色回り多年生雑草は発生期間が長いため水稲生育期の除草剤だけでは防除が難しい雑草ですが、多くは8月から9月に掛けて来年の発生源となる塊茎を作るので、秋冬期の防除で来年の発生源を減らすことができます。多年生雑草は稲刈りが終わると地上部が再生してくるので、稲刈り後の除草剤散布によって地下の塊茎まで枯らせます。また、秋冬期のロータリー耕によって厳寒期の乾燥・低温で塊茎を枯殺することも重要です。「ラウンドアップマックスロード」や「タッチダウンiQ」は雑草への吸収が速やかで根まで移行するため、地下の塊茎に対する除草効果があります。■主な水田多年草雑草の特徴と対策クログワイ●特徴:カヤツリグサ科の多年生雑草。難防除雑草の一種。地下に約1cmの塊茎(黒いイモ)を作り、深さ15cm位に達することもある。草丈は約70cmに達する。ホタルイとよく似ているが、塊茎の有無と花の咲く部分(クログワイは先端に咲く)で確認できる。オモダカ●特徴:オモダカ科の多年生雑草。塊茎で増殖する。草丈も高くなり、白い花を咲かせる。ミズガヤツリ●特徴:カヤツリグサ科の多年生雑草。発生時期は比較的早く、地下に塊茎(茶色の細長いイモ)を作るので、一度発生すると厄介。コウキヤガラに似ているがコウキヤガラは秋期には地上部がなくなってしまうのと塊茎が黒く丸いので区別できる。アシカキ、キシュウスズメノヒエなど●特徴:イネ科の匍匐性多年生雑草。春先、畦畔から侵入し株化し広がる。ロータリー耕などで分散した株は再生するため、一度発生すると非常に厄介な問題雑草。●対策:稲刈り後(再生した時期)にラウンドアップマックスロード、タッチダウンiQ等を10月中旬までに散布し次年度の発生量を低下させる。代かき後に初期剤と一発剤との体系処理が基本で、数年間体系処理を行うことが必要です。水田難防除雑草には秋冬期防除を