ja_201209

JA長生「ちょうせい」vol.440 page 4/16

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概要:
JA長生の広報誌「ちょうせい」

みみよりあぐり情報農業に従事される皆さまに知っておいていただきたい情報。長生農業事務所改良普及課インフォメーションおいしいお米稲刈りの終了とともに来年に向けて作業がスタートします。作業は、タイミングを失わないように稲刈り後早めに行うように心がけましょう。■稲わらのすき込みは土づくり地力の源になる腐植は、稲一作で作土から10a当たり100?150kgがなくなると言われています。これを補充するには有機物が約1t必要です。10a当たりの稲わらは約600kgですが、燃やすと無機物になり、土づくりの効果がほとんどありません。稲わらをほ場にすき込み、腐植を補充しましょう。■わらの分解と多年生雑草対策を一石二鳥!稲わらは土壌中の微生物によって分解されるので、土中にすき込まないと分解は十分に進みません。また、微生物の活動は地温が下がると低下するので、すきこみ時期は重要です。一方、薬剤だけでは防除の難しいクログワイやオモダカは、翌年の発生源となる塊茎(いも)を9月上旬から土中につくります。したがって、地温が暖かい時期、遅くとも9月下旬頃までに耕うんすれば、稲わらの分解を促進し、多年生雑草の塊茎形成量を減らすことができます。耕す深さは作業能率や腐熟促進等を考慮して8?10cmの浅耕とし、稲わら、稲株が土中に隠れるように注意して作業します。■ほふく性の難雑草秋防除で抑える畦畔から侵入するアシカキやキシュウスズメノヒエ、イボクサ等のつる性の雑草が増加しています。収穫後に放置しておくと、再生した株は翌年の発生源となります。収穫後の防除で越冬株を減らしておきましょう。防除の方法は、収穫後の稲わらの間からアシカキ等の再生した茎葉が表面に現れたころ、ラウンドアップマックスロードやバスタ液剤を散布します。気温が低下してからでは効果発現までに時間を要して効きにくいので、10月中旬までに処理をします。なお、刈り払いによる除草と伸びたつるのかきとりは大切です。用排水路の場合には使用登録のあ稲刈り後から始まる来年の作業る除草剤がありません。定期的な泥上げが最も基本的な防除方法です。イボクサは、水田内に3月?4月に発生し、代かきで切断されてもそこから根や芽を出すこともあります。ていねいな埋め込みがポイントです。4ちょうせいC H O S E I - v o l .440アシカキの侵入(8月)1年生のイボクサ各地で増加中、畦畔からの発生が中心。有効な一発剤をJ A発行の水稲肥料・農薬ガイドブックでご参照ください。増えているノビエ各地で見られます。初期の適切な水管理や整地不良が主因です。地域で生産を支えあう体制作りが大切