JA長生「ちょうせい」vol.436

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概要:
JA長生の広報誌「ちょうせい」

農薬には、同じ成分でも粒剤や乳剤、フロアブル剤など、様々な形態(剤型)があります。代表的な農薬の剤型の特性を理解して、効率的な農薬使用をしましょう。■粒剤農薬の成分をそのまま製剤化したもの。土壌に散布する。作物の根から吸収され、作物体内で浸透移行して効果を発揮する。○散布が手軽で省力的である。○農薬飛散が少ない。△他の剤と比べて効果が現れるまでに時間がかかる。そのため、病気や虫が発生してからの使用は手遅れになりやすい。■乳剤水に溶けにくい農薬成分をキシレンなどの有機溶剤で溶けやすくしたもの。○価格が安く、水和剤よりも水に溶けやすいので沈殿しにくく、ムラなく散布できる。○展着剤が必要ない。△有機溶剤を含むため、環境によっては薬害が出やすい。■水和剤水に溶けにくい農薬の成分を細かくして、作物に付着しやすいようにしたもの。○価格が安く、粒剤よりも速効的である。△水に溶けにくいため、タンク内で沈殿し、均一散布がしにくい。△散布後、作物が汚れやすい。■フロアブル剤水和剤より水に溶けやすく、沈殿しにくいので、均一散布が出来る。○乳剤のように有機溶剤が含まれていないため、薬害の心配が少ない。○成分の粒子が細かいため、作物に付着しやすく、散布量を低減できる。△水和剤よりも高価である。※農薬は、作物ごとに希釈濃度、使用回数などの使用基準が決められています。農薬は基準に従い使用しましょう。はたけの話農薬の剤型を理解しよう!―農薬使用の基本知識―長生農業事務所からのお知らせ平成24年3月、千葉県内で育苗されたスイカ苗(品種:べにかんろ)で、「スイカ果実汚斑細菌病」に感染した苗が発見されました。この細菌病はウリ科野菜(スイカ、メロン、キュウリ、トウガン等)に感染する病気で、主に種子伝染が原因で発生しますが、かん水、接ぎ木、農機具、資材等による接触によって二次感染する可能性が高いとされています。感染すると幼苗から果実まで全ての段階で被害を与え、特に果実に感染すると最後には腐敗果となり、壊滅的な被害を与えます。スイカ品種「べにかんろ」を栽培している場合や、育苗時に「べにかんろ」と隣接してウリ科野菜を育苗または栽培している場合は、疑わしい症状がないか特に注意してください。疑わしい症状が見られた場合は接触感染によって被害が拡大しないよう十分注意し、長生農業事務所改良普及課まで連絡してください。長生農業事務所改良普及課℡22‐1771(写真出典:小木曽秀紀氏、白川隆氏原図)スイカ果実汚斑細菌病に注意!11 C H O S E I - v o l .436ちょうせい果実に発生した亀裂を伴う汚斑子葉に発生した病斑