JA長生「ちょうせい」vol.434

JA長生「ちょうせい」vol.434 page 7/16

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概要:
JA長生の広報誌「ちょうせい」

7 C H O S E I - v o l .434ちょうせい■剪定は2月中旬から行うミカンなどの常緑果樹は、葉・幹に養分を貯蔵するので極端な剪定は控えます。また、冬季の最低気温がマイナス5℃以下になると落葉を始めます。剪定は、厳冬期を避けた2月中旬から3月末の間に行ってください。■目指す樹形は開心自然形主幹と主枝の角度は30度、主枝と亜主枝は70度程度に配置します。立ち枝をなくし、樹内部の日当たりを良くすることが大切です。■剪定は日当たり改善です剪定の目的は、樹内部への日当たりをよくし、収穫などの作業性と果実の品質を高めることです。日当たりと作業性を妨げる原因になる枝(側枝)として、1立ち枝、2多すぎる枝、3長すぎる枝、の3つがあります。こうした枝を出来るだけ切除します。1立ち枝の切除立ち枝は下の枝の光を遮るため、発生部位からから切り取ります。立ち枝は強くなりやすいので、最優先に剪定します。(下図では実線部分で切除する)2多すぎる枝の切除下に垂れた枝を取り除くとともに、重なり合うようなものについても切り取ります。3長すぎる枝の切除側枝は長く伸びすぎてもいけません。下枝に影を作らない程度に切り返します。※剪定時の注意点大きな切り口ほど枯れ込みが酷くなります。可能な限り、切り口にはトップジンMペーストなどの癒合剤を塗布し、樹が傷むのを防ぎましょう。はたけの話常緑果樹【ミカン】の剪定営農新着便1玄米への放射性セシウムの吸収国等の調査結果から、放射性セシウムは土壌中の加里が不足していると玄米に吸収されやすいことが言われています。また常時湛水や作土が浅い水田では、根張りが浅く表層に分布する放射性セシウムを吸収されやすいことも指摘されています。2水田土壌の現状千葉県内の水田土壌の分析結果は水田により変動が大きく一部の水田では、リン酸・加里が不足となっています。また基肥+追肥の体系施肥から、省力などを目的に全量基肥肥料が県内でも広く普及しています。このような圃場では土壌中のリン酸・加里含有量が不足している水田が見られる傾向です。圃場もロータリー耕だけによる耕うんや作業効率のみを重視したスピード耕うんにより、年々作土層が浅くなっています。3今後の対策?土壌中の加里含量の適正化水稲施肥基準量(基肥6?8kg/10a、穂肥1?3kg/10a)の基本技術を励行し、加里不足が想定される水田への加里の施用を行う。又、作土が浅いと根が伸びにくい、倒伏しやすい、養分過多になりやすいなど生産力の阻害要因につながりますので根の分布範囲を拡げるため作土深15cm以上を確保するよう進めます。?放射性セシウムの吸収を抑制する対策として加里肥料のけい酸加里の効果が期待できます。けい酸加里の加里は「全量く溶性」で効果が持続します。く溶性とは水には溶けませんが、根酸のような薄い酸に溶けることをいいます。従って、水による流亡がなく、また過剰障害を起こしません。使い方として中間追肥の他に春施用としてもお使い頂けます。春施用の場合は土壌によく混和してください。JAでも土壌診断の受付を行っています。お問い合せは最寄りの営農経済センター、支所指導経済課までご連絡ください。診断料は有料となります。玄米への放射性セシウム抑制技術について(ポイントは加里の適正施用と作土層の確保)樹形の基本構造