JA長生「ちょうせい」vol.429

JA長生「ちょうせい」vol.420 page 7/16

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概要:
JA長生の広報誌「ちょうせい」

長生農業事務所地域振興部改良普及課インフォメーション7今回は、秋に出やすい菌類(かび)による病気とその対策について紹介します。■疫病(えきびょう)トマト、ジャガイモなどのナス科野菜を中心に多くの野菜で発生する病気です。葉や茎などの地上部に暗褐色の病斑が現れ、多湿条件が続くと病斑部から白いかびが生じる場合もあります。本病は水により伝搬するため、雨によって発生が広がることの多い病気です。比較的低温を好む菌のため、涼しくなってくる秋からが要注意です。【対策】●多湿条件を避け、作物をできるだけ濡らさないようにします。マルチの使用も雨水による土の跳ね返りを防止するため、有効です。●窒素肥料を過用すると茎葉が軟弱となり、病気が発生しやすくなるため注意します。●薬剤により予防します。「ランマンフロアブル」、「ダコニール1000」などの殺菌剤で発病前から予防することが重要です。※薬剤使用の際はラベルを必ず確認し、登録内容を守って使用してください。■べと病アブラナ科、ウリ科などの野菜では一般的に葉に褐色の斑点が現れ、裏側にかびが発生します。ネギやタマネギでは、葉に長楕円形の病斑を生じ、表面に白色や紫黒色のかびが発生します。べと病は気温が下がってくる秋に、長雨などによる多湿条件が続くと発生が助長されます。【対策】●密植を避けて通気性を良くし、多湿を回避します。●発病を認めた場合は、早めに摘葉や抜き取り処分を行います。●殺菌剤で定期的な防除を行います。発病前からの予防が重要となりますので、農薬登録内容を守り、早めの防除を心がけてください。はたけの話ちょうせいC H O S E I - v o l .4 2 9秋の病気について年間2本価格体系のなかで、春肥(平成23年11月?平成24年5月)の価格交渉が終わり、価格が決定いたしました。結論から言うと、残念ながら平均4%強の値上げを実施せざるを得ない結果となりました。交渉の経緯は以下のとおりです。■交渉をめぐる情勢1肥料原料の国際価格の上昇、2原油価格の高騰から、重油・包装資材の値上がり、3長引く需要の低迷に加え、修繕費、品質管理強化費、環境対策費等のコストアップなどを理由に大幅値上げを要求するメーカーに対し、系統農協は農産物の低迷に加え、原発事故に伴う風評被害等で農家経営は厳しい状況にあることを訴え、強い姿勢で交渉に臨みました。■各肥料成分の改定要因●窒素中東・北アフリカの政情不安からナフサ市況が高値に推移。そのため、尿素等の国際価格は高値推移。●リン酸りん安の国際価格は穀物相場の高値による旺盛な需要増により堅調に推移。また、原料のリン鉱石も値上げ基調。●加里世界的な需要は過去最高を推移、来年に向けさらに値上がり傾向。●海上運賃燃料費は上昇するも、肥料船の需給バランスを加味し秋肥と同水準とした。●為替相場82円/ドルで見通す。■交渉の結果系統農協は、メーカーが主張する原油価格起因のアンモニア等の窒素質肥料や、重油・包装資材費などの値上げ要求は、一部否定できない環境にあるものの、上げ幅については極力企業努力により圧縮することを求めました。また、りん鉱石・加里などの海外原料も国際価格はさらに強含んでいるため、安定供給の観点から容認しましたが値上げ幅を抑えました。以上の経過により前述のとおり、主要12品目の加重平均で4%強(概算値)をせざるを得ない状況となってしまいました。組合員各位には、農産物価格が低迷する中、大変申し訳ありませんが、以上ご理解賜り、当面必要な肥料については、早期にご手配くださいますようお願い申し上げます。水稲肥料は年内配送価格がお得です。肥料価格が11月より値上がります。「おいしいお米」は平成24年2月号までお休みとさせていただきます。