JA長生「ちょうせい」vol.428

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概要:
JA長生の広報誌「ちょうせい」

みみよりあぐり情報おいしいお米農業に従事される皆さまに知っておいていただきたい情報。長生農業事務所地域振興部改良普及課インフォメーション6■まずは稲わらのすき込みから地力の源になる腐植は、稲一作で作土から10a当たり100?150kgがなくなると言われています。これを補充するには有機物が約1t必要です。10a当たりの稲わらは約600kgですが、燃やすと無機物になり、土づくりの効果がほとんどありません。稲わらをほ場にすき込み、腐植を補充しましょう。■すき込みの時期と方法稲わらは土壌中の微生物によって分解されるので、すき込まないと分解は十分に進みません。微生物の活動は地温が下がるに従って低下します。また薬剤だけでは防除の難しいクログワイやオモダカは、下図のように9月上旬頃から翌年の発生源となる塊茎を形成します。したがって、地温が暖かい時期、遅くとも10月中旬時期頃までに耕転することで、稲わらの分解促進と塊茎形成量を減らすことができます。耕深は作業能率や腐熟促進等を考慮して5?10cmの浅耕とします。■コウキヤガラ対策稲株が繁茂して田面を覆ってくる6月中旬以降、水稲よりも草丈が高くなり茶色い花を咲かせるコウキヤガラが目立ってきます。コウキヤガラは、水稲の収穫時期には既に翌年の発生源となる塊茎を地下に形成します。したがって、発生が見られた水田では翌年の対策が必要です。対策は以下3点です。1県内では3月下旬頃から発生するので、代かきで埋没させ枯死させる。2乾田では、秋?冬期の耕転を行い、冬期の低温・乾燥で枯死させる。3効果の高い除草剤の選択ピラクロニル、ベンスルフロンメチル等を含む初中期一発剤(商品名:バッチリ1キロ粒剤、トップガンGT1キロ粒剤等)を使用します。クミルロン、ピラクロン等を含む初期剤(商品名:草笛フロアブル、ピラクロン1キロ粒剤等)を散布し初期の発生を抑えるのも有効です。発生が見られたらハロスルフロンメチル、ぺノキススラム等を含む中期剤(サンパンチ1キロ粒剤、フォローアップ1キロ粒剤等)を散布します。なお、中期剤は使用上の注意事項に記載されている散布適期を逃さないようにしましょう(例コウキヤガラ草丈20センチ以内という記載がされています。)。また、中期剤を散布する時期は水稲が繁茂しており、水田雑草の発生を確認するのは難しい場合もあるので、前年度コウキヤガラが大発生した水田であれば、「田植え後○日目で中期剤散布」と事前に準備しておいても良いです。ちょうせいC H O S E I - v o l .4 2 8収穫後に始める来年の作業3月水稲耕うんオモダカクログワイ4月5月6月7月8月9月10月11月▼代かき▼移植▼出穂▼収穫▼発生発生塊茎形成塊茎形成