JA長生「ちょうせい」vol.427

JA長生「ちょうせい」vol.427 page 6/16

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概要:
JA長生の広報誌「ちょうせい」

みみよりあぐり情報おいしいお米農業に従事される皆さまに知っておいていただきたい情報。長生農業事務所地域振興部改良普及課インフォメーション6いよいよ収穫が間近となりました。おいしい米作りのポイントは登熟後半まで根を生かし、適期収穫で、適切な乾燥をすることです。■登熟期間の水管理について出穂後の2週間は、田面に水が常時ひたひた程度にあるような湛水管理をします。この管理でカドミウムの吸収を抑制します。その後10日間は間断かんがいを行い、根の活力を維持し、米粒の充実を図ります。早期落水はなるべく行わないようにします。乳白米の発生は出穂後15日頃までの高温(平均気温28度以上)や、過剰生育、あるいは出穂後の肥料不足などが原因になります。乳白米を抑制するためには、総合的な栽培管理の仕上げとして、登熟期まで伸びるうわ根(表面に張るマット状の細かな根)を大切に生かすことです。この根を生かすためにはお盆後にも適度な水分が必要です。■カメムシ防除について斑点米の原因となっているカメムシは主にクモヘリカメムシ、ホソハリカメムシです。また、最近は小型のカスミカメムシ類の発生も確認されています。斑点米は主として乳熟期以降に成虫や幼虫が、穂を吸汁加害することで発生します。この時期は成虫よりも幼虫による被害の方が多くなります。幼虫は小さく探しにくいのでほ場をていねいに観察します。幼虫が多い場合は防除を行います。薬剤は収穫前日数をよく確認し、遵守します。(収穫前日数が14日あるいは7日と短いものが中心です)薬剤名などはお近くの農協の窓口で確認してください。■収穫適期の判定について早刈りし過ぎると粒の充実が悪く、青米や未熟粒が多くなります。一方、遅刈りになると玄米の光沢が悪くなり、籾の水分が低く立毛中でも胴割れが発生しやすくなります。品種ごとの収穫日の目安は、平年並みの天候であればふさおとめで出穂後33日前後、ふさこがねで35日前後、コシヒカリで35?40日です。しかし実際はその年の天候や生育状況により変動します。そこで帯緑色籾の割合をみて判断します。帯緑色籾とは完熟籾に対して籾に少しでも緑色部分があるものをいいます。その割合が15%になった時が収穫適期です。刈取り適期の2?3日前から対緑色籾の割合を数え、刈取日を決めます。■収穫・乾燥・調製についてコンバイン・乾燥機・籾摺機は使用する前にゆとりを持って整備点検をしておきます。これらの機械が使用中に故障すると修理に大変な労力・時間が必要になります。収穫作業は雨で濡れている時や露のある時間を避けて行います。また収穫した籾を3時間以上炎天下におくと品質が低下するので収穫後は速やかに乾燥します。高温による急速な乾燥や過乾燥は胴割れ米を発生させ、品質・食味を低下させます。仕上がり水分は14.5%?15%とします。また籾摺りは乾燥後、穀温が高い状態で行うと肌ずれや胴割れ米を生じます。十分冷ましてから行うようにします。選別には1.8mm以上の網目を使います。ちょうせいC H O S E I - v o l .4 2 78月の稲作のポイント