JA長生「ちょうせい」vol.424

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概要:
JA長生の広報誌「ちょうせい」

みみよりあぐり情報おいしいお米農業に従事される皆さまに知っておいていただきたい情報。長生農林振興センター地域振興部改良普及課インフォメーション6●苗の活着と分げつの促進春の低温や用水の確保の関係で平年より遅い田植えになった方もいるかと思います。田植え後のポイントは苗を順調に活着させ、分げつを促進させることです。特に早生品種は初期にいかに茎数を確保できるかが収量に大きく影響しますので、こまめな管理で対応してください。●水管理について田植え後、活着期までは地温、水温を高く保ち、発根を促すとともに葉からの蒸散を調節して苗を萎れさせないように水の管理を行います。深水よりも浅水のほうが水温が上がりやすく地温も上昇します。気候が良く暖かい時は浅水で管理し、気温が低く寒い時は深水で管理します。しかし、深水で管理を続けると発根や分げつの発生が悪くなるので注意してください。平年どおり早植えができた圃場では、天候が良い場合は5月下旬頃には分げつが確保できます。生育状況に合わせて中干しに入ります。次号で紹介するカドミウム対策では出穂の前後に水を張るため、根張りの良いじょうぶな株作りを目指しましょう。●追肥について■根付け肥田植え後1週間以内に施用する肥料です。施用量は窒素成分で1kg/10a以内とし、粘質土の場合は、その基肥を減らすようにします。■分げつ肥葉色が淡いか分げつ数が少ない場合以外は施用しません。施用する場合は5月下旬までに行います。■ケイ酸カリ根張りを良くし、じょうぶな株を作るために施用するものです。時期は6月上旬に30?40kg/10aとします。●除草剤について今の除草剤は開発が進み、効果が高いものが多くなっています。剤型も1キロ粒剤に加え、フロアブル剤やジャンボ剤などの省力散布剤も開発されているので、散布方法などに留意して選択してください。以下は、除草剤散布時の注意事項です。■浅植え、浮き苗が生じないよう代かきは均平になるように丁寧に行います。■散布は堪水状態(3?5cm)で均一に散布し、散布後は3?4日程度の堪水状態を保ち、散布後7日程度は落水、かけ流しはしないようにします。■自然減水で田面の一部が露出するようになったら、水尻をとめて通常の水深になるまで水を入れて水口を閉じます。■強風時や散布後に多量の雨が降ることが予想される時は使用を控えます。■薬剤に記載してある使用時期は必ず確認し、移植前後日数を確認します。ちょうせいC H O S E I - v o l .4 2 45月の稲作のポイント